〔186〕武奈ヶ岳 (1,214m)
2006年03月04日(当時56歳)
登山口にはきれいなトイレ有。明王院の横にも数台の駐車場が有るが、今日は満車状態。 登山口は明王院の横から始まるが、ここが分岐点
となっており、左は御殿山経由、右は奥ノ深谷経由となる。
登山道は駐車場から見上げた通り、杉林の中、急登が続く。前半はアイゼンを必要としない状態ではあったが登るに従い残雪は多くなる。
雪を被った樹木が青空とマッチしていた。
ここまで急登の連続であり、展望が得られなかった分、
展望がこれだけ開けると感動ものであった。
標高を稼いで行くと、”エビの尻尾”が目を引くようになる。
どの樹木を見てもエビの尻尾が出来ており、これまでの風雪の
強さを物語っている。
樹木の上にまでエビの尻尾が群泳している。
11時20分、1時間50分で”御殿山”(1,097m)に着く。
ここから初めて武奈ヶ岳と南西稜を望めることが出来た。
ここから鞍部の ”ワサビ峠”に大きく降りて登り返すことになる。
登り返した地点から振り返る。
大きなザックのおばさんはまだ喘いで登っている。
武奈ヶ岳山頂を見上げる。 天気は快晴とはいかないが、
曇り時々晴れの感じなので少し待てば日が差すことがある。
南西稜の南端への登り返しはきつい。いつも思うのだが、体力の
無いおばさん程、大きなザックを背負っている。 多分、心配で
いろんな物を持って来ているんだろう。 それともボッカ訓練?。
南西稜歩きにはヤセ尾根、雪庇があるが、危険箇所は無かった。
”南西稜”の終了部分から振り返り見る。
少しづつハイカーの姿も見える様になって来た。
2時間55分にて ”武奈ヶ岳”(1,214m)に着く。 気温2℃。
山頂へは三方向からの登山道があり、登山者が次々に登ってくる。
展望を楽しみながらおにぎりを食べて15分休憩した。
山頂から見た比良スキー場、琵琶湖であるが、
肉眼でも琵琶湖は薄っすらとしか見えなかった。
下山
下山路はワサビ峠から奥ノ深谷へ廻る予定であったワサビ峠には道標が
無く、踏み跡もまったく無い。 高槻から来られたベテランさんに聞くと、
「 雪解けの始まる今のシーズンは沢の水位が上がっているので止めておいた方が良い。」 との助言を頂いた。
遭難事故も多発している折でもあり、素直に引き返すことにした。
その後も高槻の人と喋りながら下山していると、朝に抜かした二人のおばさんが前を歩いていた。 話は前述の通り。 雪の下山路は歩き易く、下山は
1時間30分で終えた。
帰宅は一般道で
節約の意味合いで一般で帰ることにしたが、京都の大原方面から明石方面には素直に繋がった道がなく、山を避けながらの峠道を走ることになる。
峠に入ると朝の心配が当っており、道路の積雪はまだ残っており、朝の冷え込み時には凍結していたものと思われる。 ノーマルタイヤで対向車が来ないことを祈りながら峠越えを果たしたが、冷や冷やものであった。
三つの峠は全て林道に近く、国道477号線はとても国道とは呼べる道路ではなく酷道であった。 直線距離的には近いのだが、道路の蛇行で距離が長く、帰宅までには4時間30分も掛かってしまい、帰宅の車の運転が一番疲れた。